2008年3月31日月曜日

かつぎ屋さんは乗車券二倍払って専用電車で行く

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とにかく、母と私を乗せた取手駅始発の「かつぎ屋さん」専用電車は出発した。

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今の取手始発、常磐電車が「快速」になったのは30年ほど前だ。従って、当時の取手始発、常磐電車は今の千代田線と同じで各駅停車であった。今なら取手ー上野の所要時間は50分くらいだが、当時は1時間30分位要したと思う。

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当時天王台駅は、まだなかった。取手の次は我孫子駅になるが、我孫子駅に着くと、この駅を起点にした「かつぎ屋さん」が乗車する。

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柏、松戸駅など、それぞれの主要駅に付く度に、新たな「かつぎ屋さん」が乗り込み、乗客席に乗せきれないカゴが、古新聞を引いた床に並べられる。松戸駅を出る頃に専用車両は、「かつぎ屋さん」で満員になる。

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そして新宿方面に行く者は、日暮里駅で山手線に乗り換えだが、それは今と同じだ。この日暮里で7割近い「かつぎ屋さん」が山手線に乗り換える。高田の馬場で西武線に乗り変える、母と私も日暮里駅で降りる。

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日暮里の一つ前の駅は三河島駅だが、三河島をを出ると、専用電車の「かつぎ屋さん」は、大半が降車の準備に入る。先ず座席にカゴを置いたの者が、仲間の助けを借りてカゴをかつぐ。次にカゴを床に置いた者が、仲間の助けを借りて、自分のカゴを座席に乗せ、カゴをかつぐ。

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降車駅に着いたときには全員が速やかに下車できる体勢になっている。もちろん最後尾車両だから車掌は「かつぎ屋さん」全員が、安全に降車するのを見届けてから、発車の笛を吹く。そう、当時は発車の合図は笛だった。

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当時と言えども日暮里駅までくると、さすがに大勢のサラリーマンが下車する。今のように階段を登るエスカレーターやエレベーターがない時代だから、上客は一斉に階段に登るのだが「かつぎ屋さん」の車両は最後尾だら、当然階段を上るのは最後になる。

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「かつぎ屋さん」が頭上高く積み上げられたカゴを背負い、両手で15Kg程度の「手さげカゴ」を持って歩く姿は、一時代前のロボットのように身体をキシマセながら「ゆっくり歩く」のによく似ている。

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階段を登る時は、足下に注意深くなる。重量の移動を充分に確認しながらの歩行になるから、更にゆっくりになる。そして、前の者がコケタ時、巻き添えを食わないように4~5段の間隔を開けて、次の者が登る。

My site is the original Japanese vanishing landscape and the rich Japanse sentiment
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