2008年4月16日水曜日

母、マッサージの習得

Nosalgia Travel
かつぎ屋さんは、朝から雨の日は休日だ。それは「かつぎ屋さん」の専用市場が露天で有ることや、駅から客宅まで徒歩で移動するためだ。もちろん、雨でもビジネスに行く「かつぎ屋さん」もいるが、ごく限られたことだった。

Great Mother
しかし転落事故以後の母は、雨でも東京に出かけた。時にはカゴなしで出かけることもあった。それはマッサージの授業のためだった。

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マッサージの授業は週に2~3回あった。授業と言っても今のように専門学校などない時代だから、腕の良いマッサージ師を自分で探しだして弟子入りするか、知人の紹介で弟子入りする以外に方法はなかった。

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母はあえて、自分で師匠を探し出して弟子入りした。もちろん授業料は有償だが、師匠の都合に合わせてのレッスンだから、師匠から言われた日時に出かける必要があった。

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母が「かつぎ屋さん」に疑問を持ったとき、なぜマッサージ師になろうとしたのか、母の口から聞いたことはなかった。しかし、多分「富山の兄」の影響だと思う心あたりがある。

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母の兄弟は10人くらいいて、20才ほど年上の姉がいるが、あとは男兄弟ばかりだった。母の下に弟が1~2人いたようだが若い内に病死したようだ。

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姉の下に男兄弟が二人いて「長男の兄は昭和の初期に東京の大学を出た秀才だった」と母が何かにつけ自慢していた。付け加えて当時、祖父の事業(高電圧鉄塔建設業)が順調で、高岡市でも屈指の富裕であったことも自慢だった。

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打って変わって次男の兄は肉体派で、柔道のかなりの猛者だったようだ。この兄が中学生(五年制)の時には、地元では稽古相手に困るぐらの猛者だったらしい。そんなことから近在の警察道場に出稽古に行ったりしていた。

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母は「二人しかいない女の兄弟」で有ることから、兄弟から随分可愛がられたようだが、特にこの次男の兄が幼少の母を可愛がってくれたようだ。そのためか母は、生来甘ったれな性格だった。

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母は、三、四歳くらいの時に、父親を病死でなくしているが、母親が仕事をしている間この兄が、柔道の出稽古によく、幼い母を連れ歩いてくれたようだ。

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柔道にはケガが付きものなので、当時、柔道の有段者になると柔道整復術を心得ていたようだが、この兄は柔道整復師の資格と鍼灸治療の免許を持っていた。

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多分母は、同僚のケガを治している兄の姿を、何度か見ていて幼いマブタに、焼き付けていたと思う。

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