2008年4月6日日曜日

母と元海軍兵の鉄道公安官との会話

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年配の公安は母と私の歩調に合わせ歩きながら話し始めた。「ご主人の帰属艦は戦艦ですか?」
母「はい。戦艦『比叡』でした」

Great Mother
公安「そう。それじゃミッドウエイ海戦で沈没だったね」。母「いいえ、ガダルカナル島沖です」
公安「あ~そうだったね」。母「ダンナも海軍ですか?」

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公安「エエ、横須賀基地の守備隊です」。母「主人も帰還後は、基地勤務でした」
公安「どこです?」。母「霞ヶ浦です」

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公安「エッ。それじゃ司令部ですか?」。母「はい。通信部にいました」
公安「空襲、激しかったでしょう?」。急に公安の言葉使いが丁寧になる。

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母「ええ~。もう毎日のようにありました。私達は官舎に住んでいましたが、主人は基地勤務に出ったきり、いつ帰れるか分からない状態が何日も続きましたから、毎日が生きた心地がしませんでした」

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公安「そうでしょう。横須賀も激しかったですが、司令部は凄かったと聞いていました」
母「この子の上に、19年8月生まれの姉がいますが、その子をオンブしながら終戦までのほぼ1年は、防空壕に住んでいたようなものでした。そのため、上の子は風邪をコジラセたのが元で、脳性小児麻痺になってしまいました」

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前方から、さっきの公安ではない、若い公安が走ってくる。立ち止まって年配の公安に敬礼して、また走り出す。年配の公安は母と話しながら敬礼を返す。
年配の公安「お嬢さん、小児麻痺ですか?」。母「はい」

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公安「お嬢さん。今もご健在なんですか」。母「はい。この子の妹と二人で、留守番しています」
公安「それじゃ。障害は軽かったですね」。母「いいえ障害一級で、重度障害です」

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公安「エッ! それで、留守番ですか?」。母「近所の友達が、良くしてくれて、面倒見てくれています」
公安「そうですか。ご近所に恵まれて良かったですね」

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山手線のホームについて10分位すると新宿方面行きの電車が来た。その間、何組かの公安とすれ違ったが、
その全員が、年配の公安に敬礼するとき、立ち止まって敬礼していた。それを見て私は「へー。このオジさん、偉いんだ。」と思った。

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