2008年4月23日水曜日

母の手技、マッサージで母乳はでるか?

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母はその洗面器に鉄ビンのお湯を足しながら、片手で湯加減をみている。
母「じゃー、ミッちゃん。また胸を開いて、今度は仰向けに寝てちょうだい」といいながらサラシを4~5枚縫い合わせたものを洗面器にヒタシ始めた。

Great Mother
ミッちゃん「これでいいですか?」。母「もう少し下がって。うん、そこでいいわよ」
ミッちゃんは仏壇を頭にして横になったが、仏壇の棚に向かって右下にはタンスが(「)の逆向きに置いてあるため、南からのヒカリが遮断されて、狭い我が家で昼間でも一番暗い位置だった。

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母は湯気のたったサラシを熱湯がハネないように、ゆっくり絞りそれを、ミッちゃんの胸におおい始めた。
母「熱い?」。ミッちゃん「いえ、大丈夫です」

Great Mother
母はもう一つのサラシをヒタシした。当時、タオル地のものはなかった。多分、タオル布地を大量生産する技術が浸透していなかったのだろう。

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母は、ミッちゃんの胸におおったサラシを新しいものに変えながら「今日は、赤ちゃんどうしてるの」。
姑「出てくるとき、チチをヤッたんだけど、足りなくて泣き疲れて寝ている間に来ただよ」

Great Mother
母「ジーちゃんが見てるの」。姑「うだ。今頃・・・・」言いかけてやめた。
母「ミッちゃん、今から胸全体をマッサージするけど痛くないようにスルけど、痛かったら言ってちょうだい」。ミッちゃん「はい」

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母は、少し赤く上気したミッちゃんの胸をマッサージし始めた。母「赤ちゃん何ヶ月だった?」。
ミッちゃん「2ヶ月です」。母「初産の子は大変だけど、バーちゃんが色々心配してくれて良かったね」

Great Mother
ミッちゃん「はい、助かります」。母、姑の方を見て「外孫いたっけ?」母、親しみを込め、少しナマって話す。

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姑「んだ。ノリコが二人とマサコが一人だー。だどもヤッパリ内孫は可愛いなー」。母「うだっぺー」
姑「だけど、男ッ子も欲しいやな」。母「でも、一姫二太郎で最初は女の子がイカッペ」

Great Mother
姑「うんだ、うだ。男ッ子は育てんが難しいし、女ッ子は大きくナット、カシキ(炊事)やらマメに手伝ってくれっかんね」

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姑「だどもオメラガ、アンちゃんはマメだね」。
母「この子は良く働く子で助かります」母、急に標準語に戻る。

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